木鶴人記

モッカクジンキ

主題:3DCADを用いた社寺建築の設計手法を再考する

このホームページの目的について

 社寺建築を建てるための道具の一つとして3DCADを考えると、その操作性の難しさから未だ実用性に欠ける道具であると言えます。 ここ十数年3DCADが格段に進歩し、以前には不可能であった作図が次々と可能となりましたが、それと同時に操作性があまりにも煩雑なものになってしまいました。 結局のところ汎用CADは、使う側が機能を取捨選択して、自分の目的に応じた使い方を考えるしかないという事だと思います。
 このホームページを作成した目的は、社寺建築の設計における3DCADの使い方を今一度再考することにあります。

仕事の依頼について

 仕事の依頼は大歓迎ですが、もういい歳なので安易な話は例外無くお断りしております。元データがJW-CADのものは例えDXF変換しても一切お断りしています。 JW-CADはCADではなくドローイングソフトの範疇にあるものと理解しています。あまりに不正確過ぎて3Dに起こす元データにはなりません。

レンダリングについて

 AutoCADでもある程度のレンダリングは可能ですが、社寺建築の場合以下の理由であまりきれいな仕上りにはなりません。

   ①大きな体積に比して細かい造作が多すぎる。スケールが違いすぎる。
   ②屋根以外はほとんど木材で色味が同じなため、同系色の色を若干変えても影の効果とだぶってしまい区別がつきにくい。

 上記の理由でAutoCADはモデリングに留め、モノクロで構図ごとに保存し外部化した後に、別のレンダリングソフトで色付けをした方が現実的かと思います。私自身はモデリングの時点で精魂尽き果てるのでレンダリングには全く興味がありません。モデリングとレンダリングのスキルが違いすぎること、共に時間が掛かり過ぎること、データが重くなり過ぎること等の理由により二の足を踏んでいる状態です。

(2018.08)“富士山本宮浅間大社本殿”の造営当初の姿を絵図から想起して3D化したものを公開

 最初に富士山本宮浅間大社本殿の3Dを載せましたが、このデータは以前に作成したものを今回整理し直したものです。したがって説明が後付けになっているためわかり難いものになってしまいました。
 次回からは、最初から順次アップしていく予定です。